家相の三所と三備
- 家相では重要な方位と用途があります。
重要な方位を三所といい、
重要な用途を三備といいます。
- 家相の原則として三所に三備を設けずという言葉があります。
・ 家相の「三所」とは ・
- 家屋の家相を診断する際にまずは家の中心を求めて中心から真北方位を基軸として8分割した上で更に詳細に24分割した方位割付をします。
この方位割付を行うと重要な鬼門と裏鬼門と宅心が求められます。
これを家相の「三所」と呼び重要な方位カテゴリ-となります。- 鬼門
- 24方位割付図の北東部分を指します。
- 裏鬼門
- 24方位割付図の南西部分を指します。
- 宅心
- 24方位割付図の中心部分を指します。
- 鬼門
・ 家相の「三備」とは ・
- 家屋には人が生活する上で欠くことのできない重要な用途があります。家屋に入るにはまずは玄関。玄関が無ければ家に入ることすら出来ません。
- 生活する上で生存に直結する重要な事は食べる事です。食事をする為の準備を全て賄う用途は台所。台所は食品保存、食器収納、調理の機能を持つ重要な部位です。
- そして食べた後は排泄する場所、便所です。便所は最も不浄の度合いの高い場所ですがこれが無ければ生活は営めません。逆に最も計画しなければならない重要な部位です。この三つの用途が人間にとって最もプリミティブな用途です。玄関と台所と便所、これを家相の「三備」と呼び疎かに出来ない用途カテゴリーです。
- 玄関
- 家の原点です。ここから生活がスタートします。玄関は常に清掃を心がけ配色は落ち着いた明るい色を用います。スペースは他の用途と比較してバランスの良い広さの玄関を設定して大きすぎても小さすぎてもいけません。
- 台所
- 台所、生活する上で食べる事は最も重要な事だといえます。どのような生活スタイルの人であっても食べなければ生きてはいけません。昔は男子厨房に入らずなどと言って男性は料理など作らないものだと教えられた時代もありましたが、現代は「趣味は料理だ」という男性も多く台所も様々なデザインが登場して女性の城と言われることも少なくなって来ています。
- 便所
- 便所は家相の三備の中でも今だに疎かにされることが多い用途カテゴリーです。各部屋を配置して残りの部分でスペースも狭く場合によっては階段下のスペースに嵌めこまれたりしています。
- 階段下の不浄用途配置は絶対にしてはならない禁忌の原則です。便所は来客の際にも使用される重要スペースです。広すぎても落ち着きませんがある程度ゆとりを持った広さで企画して下さい。不浄スペースだからこそ清掃を欠かさない事が肝要です。
- 玄関
◆三所に三備を設けず
- 上記の三所(鬼門、裏鬼門、宅心)に三備(玄関、台所、便所)を配さない事が家相の原則です。他の用途を吉相に企画しても三備が凶相だと家相の総体相の凶意が大きく増大します。住宅を吉相企画する上でまずは「三所に三備を設けず」の基本を守って下さい。そうすれば家相は自ずと吉相に導かれます。